さあ今回は、これほど暑苦しいバンドも なかなかいない、今はさわやか系ボーカルにかわったけれど、80年代は野獣系。
お送りしましょう。「バン、ヘイ、レーーーンーー!!!!」
まあとにかく、エディのギターがすごかった。どうやって弾いてるのか、全くわからなかったもの。奇想天外なフレーズ、とんがったリフ、アーミング、ライトハンド、超早弾きなどワザも多かったけど、改めて聞いてみるとやっぱり音色自体が飛び抜けてる。歪んでるけどキレイ。圧倒的な音圧、リッチな倍音。
デビュー時はこのミュータント的なギターサウンドで大注目。そして「1984」で大変身。アナログシンセを大胆に導入して、曲作りも大ポップに。さらにボーカルのデビッドのセックスシンボル+おバカなキャラクターが大受けし、めでたくトップバンドに。「Jump」や「Panama」が大ヒットしました。
サミー・ヘイガーが加入してからは、おふざけ色が薄まり、いい曲をいいアンサンブルで熱唱するタイプのバンドに。これはこれでいいんだけど(サミーはモントローズの頃から大好きだったし)…、デビッドがいたときのハチャメチャ感が懐かしいですねえ。
デビッドはショービジネスが大好きだったんだろうなあ。ソロ活動なんかシナトラみたいだし。クレヨンしんちゃんの「ケツだけ星人」のモデルは絶対デビットの半ケツダンスだと思っているのは私だけ?
↓公式サイト
http://www.van-halen.com/
ヒット曲のオーディオトラック、歌詞、ビデオ、ツアー情報など。アイコンや壁紙のダウンロードサービスもあり。「You Really
Got Me」のビデオが見られるのがうれしい。
今回の曲…Panama
1984年発売、その名も「1984」アルバムからこの曲、「Panama」! ああ、やっぱり、何とおバカな曲なのでしょう。だいたい、なんで「パナマ」 なの? だれか教えて…。
解説
☆オンナとクルマ。ロックンロールバンド、永遠のテーゼですね。
どっちも乗るものだし。(爆)
■Here she comes
→「ほら、彼女がやって来た」
hereを文頭に置いて「ほら、〜だろ」というように、目の前の状況について相手の注意をひく一連の表現があります。
・Here it is. →
「ほらここにあった」
・Here I am. → 「ただいま」
・Here you are. → 「さあ、どうぞ」(物などを手渡す)
・Here we are. → 「さあ着いた」
・Here we go. →
「さあ、やるぞ!」
■full blast
→「全速力で」
blast は「爆発、突風」など。激しいイメージです。
◎関連表現◎
・blast a home run → 「ホームランを打つ」
・blast furnace
→ 「溶鉱炉」
・blast party →
「むちゃくちゃ盛り上がる(時にはクスリも入る)パーティ」
■hot shoe
→「熱い靴」
この場合、shoeはタイヤを指しているのかも。熱いタイヤで通りを燃え上がらせる、という感じ。
hot ですが、形容詞では普通に「暑い、熱い」の他に、「辛い」「激しい、エネルギッシュな」「最新の(hot
news など)」「セクシーな」などの意味も。また名詞ではずばり「ヤリたい気持ち、性欲」。けっこうセクシーなイメージで使われることも多い単語です。
◎関連表現◎
・hot chocolate → 「ココア」
・hot flavor → 「辛さ」
・hot check → 「不渡り小切手」
・hot item → 「人気商品」
・hot job → 「急ぎの仕事」
・hot pants → 「エッチのことばかり考えている人」
■You'll lose her in
that turn
→「あのカーブで君は彼女を失うよ」
名詞のturn は「旋回」「曲がり角」「方向転換」などの意味。
「順番」という意味もあります。
Whose turn next? (次は誰の番?)
◎関連表現◎
by turns / in turn→ 「順番に、代わる代わる」
out of turn →
「順番を間違えて」
■Ain't nothin' like
it, her shiny machine
→「彼女の光り輝くマシンみたいなものは他に何もないだろ」
ain't は am[are/is]
not や has[have] not
の短縮形(略式)。
■keep the movin' parts
clean
→「可動部品はよくみがいておいて」
keep 〜 ...
→ 「〜を…の状態にしておく」ですね。
moving parts
って何でしょう…(^ ^)
■Got an on-ramp comin'
through my bedroom
→「俺のベッドルームを通って、高速道路の入口へ」
ramp は「灯り(lamp)」じゃありませんよ。「斜面」のことです。on-rampは「高速道路へ入る斜面」。come
through〜 は「〜を通り抜けて」。
■we're runnin' a little
bit hot tonight
→「俺たちは今夜、少し熱くなる」
ここでの run
は[run+形容詞]で「〜の状態になる」という意味。
■I can barely see the
road from the heat comin' off
→「come offの熱で道路もほとんど見えない」
barely は「ほとんど〜ない、〜するのがやっと」。come
offは「成就する、成功する」の意味もありますが、ここではやっぱり「イク」。come
もセクシーな語です。
☆最高のおバカパフォーマー、デビッド。ビデオではなぜかラジカセを持ってステージを宙づりで飛び回っています…。
エディとアレックス兄弟、「バン」っていうくらいだからオランダ人なんですよね。最初は「マンモス」ってバンド名だったそうで。全くもう…。
本当は「ジャンプ」にしようかと思ったんですよ。でも歌詞の意味が全くわからない…。ただ「跳べ!」「跳べ!」って言ってるだけで。「Panama」はとにかくスケベソングですが、まあまだ内容があるかと。
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