スティクス。シカゴ出身。80年代を代表するハード&プログレバンド。
フロントの3人がそれぞれ類い希なるコンポーザー&シンガー。甘い声とメロディが持ち味、そのくせバックに回るとやたら骨太なムーグソロを弾きまくるキーボードのデニス・デ・ヤング。背はちっこいけど燃えるギターと熱いボーカル、ハードでポップな曲作りが売りのトミー・ショウ。そしてヘビメタ・ティストのジェームズ・ヤング。まあよくそろったもんです。ビートルズには1人足りませんが、とてもバラエティあふれる作品作りをしていました。
スティクス、天気のいい日に車で走るとき、最高のBGMでしたね。なぜか海が似合って。派手な曲もスローもあるんで、ここ一番の勝負ドライブには必需品でした…。
現在はデニスが抜け、ローレンス・ゴーウェンという人に変わっていますが、元気で活躍中。何と、ジャーニー、REOスピードワゴンとともに全米ツアー中です。豪華3本だてというか無敵の同窓会というか節操ないというか。80年代バンド、みんな頑張ってます。
↓公式サイト
http://www.styxworld.com/
全作品の歌詞と、多くの曲の試聴ができます。
今回の曲…Babe
1979年発売のアルバム「Cornerstone」から、「Babe」です。リードボーカルはデニス・デ・ヤング。彼のメロディメーカーとしての才能がとてもよく生かされた名曲で、バンド初の全米ナンバーワンシングルとなりました。
解説
☆ああなんてベタベタなラブソング。でもボーカルがさっぱりしてるので、あまり粘っこくなく、おいしく召し上がれます。
しかし、こうやってみると勝手な歌詞だなあ。止めてくれるなおっ母さん、てな感じも。
■I must be on my way
「僕はまだ道の途中にいるにちがいない」
on one's way または on
the way で「〜の途中」。
ちょっとスラングっぽいですが、「懐妊中で」という意味も。
■My train is going,
「僕の汽車が行く」
旅立ちはアメリカでもやっぱり汽車なのでしょうか。長距離バスもありかな。
☆関連表現
a
local train |
→ 各駅停車の列車 |
an
express train |
→ 急行列車 |
a
commuter train |
→ 通勤列車 |
a
long-distance train |
→ 長距離列車 |
■And I'll need your
love to see me through
「頑張っていくためには、君の愛が必要となるだろう」
ここが勝手な気が…。see ~ throughは「やり遂げる、頑張り抜く」。
あと、see through…で「透けて見える」、シースルー、ですね。
■Whenever I get weary
and I've had enough
「疲れ果てたり、もうたくさんだ、ってなったときはいつでも」
wearyは「疲れた、うんざりした」、I've
had enough.は何かをしすぎたり、食べ過ぎたりしたときに「もうたくさんだ」という表現。
■Feel like giving up
「あきらめたくなって」
feel likeは「〜したい感じがする」。feel
like making love はmake loveしたい気持ち、つまり「Hしたい感じぃ〜」とでも言いますか。
■Giving me the courage
and the strength I need
「僕に必要な勇気や強さを与えてくれる」
strengthは「強さ、強靱さ」。形容詞はstrongですね。
☆関連表現
A
woman's strength is in her tongue. |
→ 「女の強みは舌にある(諺)」 |
strength
of Samson |
→ 「鬼に金棒」 |
■Babe, I love you.
「ベイヴ、愛してる」
「baby」と「babe」はどう違うのでしょう。困ったときには英英辞典。
・baby → child
・babe → an attractive young woman
なるほど。もちろんbabyにも「恋人」っぽいニュアンスはありますが、babeの方がより軟派のようでございます。